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ドラッカーの顧客の創造
事業の目的は顧客の創造
税金による予算で運営する政府や自治体などと違い、企業は顧客に貢献した見返りとして代金(利益を伴う売上)を頂き、それで存続する組織です。 したがって、貴社から買ってくれる顧客、利用してくれる顧客を創り出さないことには存続できません。そうした意味で、顧客が進んで貴社が提示した価格を支払ってくれる商品や提供方法を設計し、それを買ってもらいたい顧客(ペルソナ的な顧客)に上手に伝えることが顧客の創造の基本形(商品力×販売力)です。
顧客の創造はマーケティングとイノベーションで行う
ドラッカーによると、「マーケティングとは、顧客を起点とした事業全体にかかわる概念」です。 つまり、「商品企画のアイデア創出の段階からスタートし、顧客による商品の使用終了や廃棄まで貫く顧客第一主義」をマーケティングと考えてよいでしょう。一方のイノベーションは、「顧客が、資源から得られる価値や満足を変えるもの」と定義しています。
つまり、これまでになかった価値や満足を創り出すものです。
なお、イノベーションには、需要サイドのイノベーションと、供給サイドのイノベーションがあります。 たとえば、スマホは技術的なイノベーションですが、消費者の価値観やニーズという需要サイドのイノベーションととらえるべきです。
他方、鉄鉱石を原料として鉄をつくる高炉に対して、鉄くずを原料にして鉄をつくる電炉の発明は、供給サイドのイノベーションです。
このようなマーケティングとイノベーションを使って顧客を創造するわけです。
マーケティングとイノベーションは不可分である
とくに、成熟した市場では、「マーケティングとイノベーションは不可分である」という考え方が欠かせません。と言うのも、市場の成熟は、もうそれ以上、必要とする人はいない状態になったということです。
そのような市場では、買い替え需要だけになっていますので、「顧客が、資源から得られる価値や満足を変える何か」を提供しなければ、やがて成熟(これ以上伸びない)市場から衰退(求める顧客が減少していく)市場に移行していきます。
「顧客の満たされていないニーズに応える」と「顧客ニーズを創り出す」方法
顧客を創造するには、顧客の満たされていないニーズに応えるのが、手っ取り早い方法です。すでに答えはあるわけですから、あとは、答えを導き出す式(商品や提供方法)を考えればいいわけです。
一方の顧客ニーズを創り出すためには、「常識を疑うこと」です。
顧客が、できるわけがないと諦(あきら)めていること、当たり前すぎて不便にさえ気づいていないことなどがヒントになります。
以上のように、ドラッカーが述べているのは、あまりに当たり前のことですが、当たり前をしっかりやることが顧客の創造につながるということです。
なお、勘違いしてほしくないのは、あなたのマーケティングとイノベーションに関する認識は、おそらく間違っている、あるいは、ズレていると思います。
したがって、「ドラッカーの当り前」を正しく修得してください。
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2022/11/04