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事業戦略 良いコンセプトの条件
コンセプトは、事業目的と言い換えることができます。
目的が悪いと、目標も手段も良いものになるはずがありません。
コンセプトで他社との違いを打ち出せなければ、それを基につくるビジネスモデルも貧弱なものになります。
良いコンセプトには、5つの条件があります。
革新性がある
他社と同じような商品を、同じような方法で提供するのであれば、あなたの会社から買ったり、利用したりする必要はありません。既存のものとは違う特徴(革新性)があるからこそ、あなたの会社から買う必要が出てくるのです。
ニッチ先生は、主催する【藤屋式ニッチ戦略塾】で、毎月、「お客様は、なぜ、あなたの会社から買わなければならないのか?」「お客様は、何に対して支払うのか?」を自問自答してもらっています。
この質問に答えることができると、独自化や差別化が図れ、粗利益率をアップできるからです。
この答えの基になるのがコンセプトです。
戦略性がある
コンセプトをキャッチコピーとして、そのまま使うこともあります。しかし、コンセプト=キャッチコピーではありません。
コンセプト=事業目的であり、戦略性をもっています。
一方のキャッチコピーは販促のために、一言あるいは短い文章で商品・サービス・提供方法の魅力を伝えるものです。
ちなみに、弊社が主催する【藤屋式ニッチ戦略塾】の現在のコンセプトは、「中小企業の既存事業の粗利益率アップを支援する」で、キャッチコピーも同じく、「中小企業の既存事業の粗利益率アップを支援する」です。
もっとも、より良いものができたら躊躇(ちゅうちょ)せずに変更します。
共感性がある
対象とするお客様から、「そのとおり!」という共感性がなければ関心をもってもらえませんし、買ってもらえません。したがって、コンセプトには「共感性」が欠かせません。
ただし、万人に共感してもらえる必要はありません。
対象とする理想的なお客様(ペルソナ)だけに共感してもらえれば十分です。
個性がある
個性があるとは、他のものと違う(独自性や差別性がある)ということです。商品・サービス・提供方法の基になっているコンセプトに個性がなければ、違いなど出てきません。
【藤屋式ニッチ戦略塾】の塾生さん、京都ラッキーファミリーの「家族として迎えるトイプードルとの素敵な暮らしをサポートする」のように、競争相手にはない個性的なコンセプトを打ち出してください。
あなたの熱い想いを表現する
コンセプトは、美辞麗句を並べても、対象とするお客様の心には響きません。コンセプトのポイントは、お客様に「自分に何をもたらしてくれる商品やサービスなのか」を伝えることができるかどうかです。
そのためにも、あなたの熱い想いが入っていなければ、対象とするお客様に共感してもらうことはできません。
* 粗利益率アップに関心がある方はこちらもどうぞ!
2020/10/14