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値上げの手順 5フォースを回避する
5フォースとは
競争戦略の大家(たいか)であるマイケル・ポーターが、「競争要因には5つあり、企業は、つねにこれらの圧力を受ける」として提唱したものです。それが次の5つです。
- 既存の競争業者からの圧力
- 新規参入者からの圧力
- 代替品からの圧力
- 買い手からの圧力
- 仕入先からの圧力
そのため、これらの圧力を回避することはできません。
特にリーダー企業やリーダー商品には、その地位を奪おうとするチェレンジャー、低価格を武器に類似商品を出すフォロワーが必ず現れます。
しかし、中小企業には、これらを回避する方法があります。
ニッチな市場を独占すれば回避できる
『マネジメントの父』と呼ばれているドラッカーは、事業家的な戦略の1つとして、【生態的ニッチ戦略】を提供しました。これは『戦わない戦略』です。
特定の顧客は高く評価するが、他社がマネしたくないビジネスモデルを展開するのです。
「他社ができない」ではなく、「マネしたくない」がポイントです。
誰かにできたことは、ほぼ確実に他の人にもできます。
そのため、始めの頃はブルーオーシャンですが、儲かることがわかるとすぐにレッドオーシャンになってしまいます。
しかし、「一見、儲かりそうにない=儲かる仕組みがわからない」「面倒くさい」と、他社は放っておいてくれます。
これが生態的ニッチ戦略(独占できるオンリーワン市場の創出)です。
生態的ニッチを確保できれば、客離れしない値上げができるようになります。
客離れしない値上げの手順が学べる藤屋式ニッチ戦略ですが、
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2021/03/08