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まずは不敗の地に入る
「孫子の兵法」の教え
今から2,500年前、孫武(諸説あり)が「孫子の兵法」を書きました。それまでの戦は「勝つも負けるも運しだい」とされていたのですが、そこに孫武が「勝利の法則」を確立したのです。
その「孫子の兵法」で最善の策とされているのは「戦わずして勝つ」ことです。
どうしても戦わなければならないときは、勝てる相手と戦うことです。
その次の策は、勝つ体制を整えてから戦うことです。
軍形は、「まず、不敗の体制をつくり、次に敵の隙につけ入ること」としています。
ですから、華々しい勝ち方ではありません。
言い方を変えれば、勝つべくして勝つ横綱相撲のようなものです。
このように、最善の勝利とはとても地味なものに見えるのです。
たとえば、野球では、一流の選手ほどファインプレーがありません。
彼らは打者によって守備位置を変えます。
また、打球を追うときも第一歩目が速いため、落下地点に楽々到達いますので、観客には、ファインプレーに見えないのです。
経営も同じです。まず、ライバルがいないオンリーワン市場をねらうことです。
それがムリならば、弱い競合しかいないニッチトップ市場をねらいます。
その際、負けない態勢を整えてから事業を展開することです。
生態的ニッチ市場=不敗の地
ニッチ先生が提唱する生態的ニッチ(占有できる場所・空間)は、生物学の用語で「適所」という意味があります。また、ニッチの語源には「巣」という意味もあります。
動物・鳥にとって巣は安心・安全な占有できる場所です。
私たち人間では「家」と表現しています。
「生活面で家を持っているのであれば、仕事面でも『家』のような占有できる場所(市場)を持ちましょう」というのが藤屋式ニッチ戦略です。
まず、生態的ニッチ戦略でオンリーワンかニッチトップ事業を確立して高収益企業に転換します。
これが、「不敗の地に入る」ということです。
そして、複数の生態的ニッチ市場を開拓し、マルチプル・ニッチャーになって継続的に儲かる仕組みを完成させてことも選択肢の1つです。
もちろん、1つの生態的ニッチ市場に集中するのも有効な事業戦略です。
不況の足音が近づいている
大企業の第一四半期の決算予測が発表されていますが、製造業だけでなく、販売業・サービス業も好ましくありません。また、コロナ禍対策で国の借金は膨らんでいます。
状況の悪さは、日本だけでなく世界的な状況です。
いったん不況が起こると、「経済の高齢化」が進んでいる先進国では回復するのに時間がかかります。
アフターコロナ対策として、国を頼りにせず、景気の回復に頼らない藤屋式ニッチ戦略にもとづくビジネスモデルを、一日も早く確立してください。
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2020/06/18