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多角化を成功させる思考法
ドラッカーの専門化と多角化
あらゆる企業が中核となるものを持たなければならない。
すなわちリーダー的な地位に立てる領域を持たなければならない。
したがって、あらゆる企業が専門化しなければならない。
あらゆる企業が、その専門化から可能なかぎりの成果を得なければならない。
そのような意味での多角化をしなければならない。
この専門化と多角化のバランスが、事業の範囲を規定する。
『創造する経営者』(ドラッカー著)
原則から逸脱した多角化は成功しない!
専門化とは、「その分野でリーダー的な地位に立つためのコア・コンピタンス(技術やノウハウ)を持つこと」です。企業にはコア・コンピタンスが必要です。
コア・コンピタンスがない状態では、専門化しても利益をあげることはできません。
なぜならば、顧客にとっての満足を提供できないからです。
あるいは、競争の観点から、独自化や差別化もできないからです。
また、コア・コンピタンスもなしに、単に多角化しているだけでも利益をあげることはできません。
つまり、専門化と多角化に関連がなければ、相乗効果がないので生産的な事業活動とはなりえません。
したがって、あらゆる事業活動を一つのコア技術、あるいは、一つの市場に統合できなければ生産的な事業にはなりえないのです。
多角化が成功していないのは、この原則にしたがっていないケースがほとんどです。
たんに現在の事業が行き詰りつつあるから多角化する。
あるいは、他社が成功している新規事業だからという理由だけで追随する多角化では、利益をあげるどころか、経営資源を食いつぶすだけの失敗に終わってしまいます。
逆に、ドラッカーの専門化と多角化の原則にしたがえば、成功の確率が高くなります。
多角化する場合、この観点から取り組んでください。
成功の確率が高い多角化をお望みなら、【藤屋式ニッチ戦略塾 課題解決コース】にご入塾ください。
課題解決の観点から、多角化の成功へお導きします。
塾長は『ドラッカーから学ぶ 多角化戦略』の著者、藤屋伸二です。
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2022/10/21