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ニッチ戦略 新しいニッチトップ市場のつくり方


新しいニッチトップ市場のつくり方
 

新しい市場をつくる

対象市場の選び方は、次の3つがあります。
  • 大きな池の小さな魚になって、つねに捕食される不安を抱えながら経営する。あるいは、下請けや出入り業者扱いされる。
  • 小さな池の大きな魚になって、捕食される不安がないが、同じサイズの魚がうじゃうじゃいて、うっとうしさを感じながら経営する。価格競争から抜け出すことができない
  • 自分仕様の新しい池を作って、唯一の魚になり、心理的にも経済的にも豊かな経営をする。理想的な粗利益率を確保して優雅に経営する

新しい池(市場)を創るのは、難しそうに感じるかもしれません。
しかし、実際は、それほど難しいことでもないのです。
 
  1. 現在の市場を分割する・・・市場のセグメンテーション
  2. 市場のターゲティング・・・自社の強みをもっとも発揮できそうな市場を選ぶ
  3. 市場でのポジショニング・・・選択した市場で他社との違い・特徴を打ち出す
  4. カテゴライズ(新しい市場として分類すること)・・・選択した市場が潜在ニーズに応えるものであれば、事業を世間の人に認知してもらえるように名前を付ける

なお、カテゴライズした新しい市場のことは誰も知りませんので、強力に情報発信しなければなりません。
その際、あなたが創った市場が、新しい常識・常態(ニューノーマル)になるように、世間を教育していきます。
普及(布教)活動とも言えるでしょう。
情報発信のポイントは、既存の類似した事業・商品・サービスを、欠けているものがある旧式あるいは旧型の事業・商品・サービスにしてしまうことです。
つまり、新しい事業を【次世代の〇〇】にするのです。
 

新しい市場を創る事例

たとえば、ニッチ先生の知人に「開店したい人と閉店したい人をマッチングさせる【居抜き110番】という紹介ビジネスを立ち上げた人がいます。
しかも、そのノウハウでフランチャイズ(FC)展開しています。

なお、居抜きとは、退店・閉店する物件を、原状回復せずに次の人に譲ることです。
そうすれば、出て行く人は原状回復する費用が節約できますし、開店したい人は初期投資を最小限に留めることができます。

「飲食店の新規開店は、3年以内に70%もつぶれるのに、お金をかけすぎるのは問題だ!」と言うことを新しい常識(ニューノーマル)にするのです。
「それはそうだ!」となると、それが新しい常識になり、【居抜き110番】ビジネスが繁盛するというわけです。

ここで重要なことは、『居抜き』は以前から行われていたということです。
しかし、それを【居抜き110番】という商標を登録し、新しい事業として展開した人はいませんでした。
さらに、【居抜きビジネス】をFC事業にした人はいませんでした。
つまり、彼は新しい市場を創ったのです。
 

新市場開拓の最大の誉め言葉

既存の市場や商慣習のなかには、ビジネスとして確立されていないものがたくさんあります。
これをカテゴライズして新市場にするのはイノベーションです。
しかも、「なぜ、気づかなかったのだろう!」と思われるほど単純なものです。
そう思われものこそ、短期間・低コストでの市場開拓・商品開発なのです。
もっとも、単純と簡単は違います。

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2020/07/04

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