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ドラッカーの生態的ニッチ戦略 020 非競争にするキーワード その3
「誰に」「何を」「どのように」を変える
現状で打つ手がなくなったときは、ビジネスモデルそのものを変えてしまいましょう。非競争の市場を確立したドラッカーの事例
ビジネスモデルそのものを変えてしまうことについては、ドラッカーの事例が最適です。自動車が普及し出した頃、フォード社はT型フォード1車種で市場の60%を占めていました。
それに対してゼネラルモーターズ(GM社)は、8車種を有していたにもかかわらず市場シェアは12%にすぎませんでした。
その頃、同社の再建を託されたアルフレッド・スローンは、市場の変化に気づきました。
国民の所得が増えていくなかで、自動車市場は黒1色で低価格のT型フォードだけでは満足できなくなっていたのです。
市場ニーズの変化に気づいたスローンは、「自動車業界における理想企業とは、どのような会社か」を考えました。
そして、自社の車種構成を一新し、8車種を5車種(3車種は廃棄)にして、「クラス別(価格帯別)の商品構成(ラインナップ)」に変えました。
このようにして、現在のトヨタ自動車のような大衆車から高級車までの商品ラインナップを創り上げたのです。
その際、5車種のうち、2車種はそのまま、1車種はフルモデルチェンジ、2車種は名前だけ残して別のコンセプトの車に変えました。
この新しいコンセプトに基づいた商品構成は、イノベーションそのものでした。
それからすぐにフォード社と市場シェアが逆転し、このビジネスモデルは70年間続きました。
=続く=
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