HOME» ブログ »ドラッカーの生態的ニッチ戦略 007 中小企業の経営の基本と原則 その6
ブログ
ドラッカーの生態的ニッチ戦略 007 中小企業の経営の基本と原則 その6
顧客が事業である
マーケットインとプロダクトアウトという言葉があります。前者は、市場からの発想で、市場が求めるものを提供するという意味です。
後者は、自社を中心とした発想で、つくったものを売る、仕入れたものを売るという意味です。
一般的には、プロダクトアウトがダメで、マーケットインが良いとされています。
しかし、「必ずしもそうではない。市場のニーズに応えるのがマーケットインだが、市場のニーズを創り出すのはプロダクトアウトだからだ」と考える人がいるかもしれません。
たしかに、「ポケットに1,000曲のiPod」は、「ポケットに1,000曲入る機器が欲しい」と言った人はいませんでした。
アップル社がつくり出して市場が受け入れたものでした。
しかし、「いつでも、どこでも手軽に好きな音楽が聴けたらいいのになぁ」という潜在的なニーズはありました。
音楽好きなアップル社の創業者スティーブ・ジョブズが、誰よりも、そのような機器を欲しと思ったからです。
つまり、ジョブズ自身が顧客の1人だったのです。
マーケットインの重要性、顧客が事業であることは、ドラッカーの次の記述でわかります。
企業とは何かを決めるのは顧客である。なぜなら、顧客が、いや顧客だけが製品に対して支払う意思をもつことによって、経済資源を富に、つまりたんなる物を商品に変換させるからである。 =中略= 顧客が自分の購入しているものをどう考えるか、どんな「価値」を認めるか、これによって高品質の中身が決まる。 =中略= 顧客こそ企業の基盤で、企業を存続させる。顧客だけが職場を与えてくれる。消費者が欠乏し、または必要とするものを供給するためにこそ、社会は富を生む資源を企業に託すのである。(マネジメント)
=続く=
*図表と中小企業の事例は著書に記載します。
中小企業の売上高と利益率アップは、下記のセミナー・教材で!
高収益の新規事業の創出や高付加価値の新商品を開発する
【藤屋式新規事業創出塾】6ヵ月コース高収益の新規事業の創出や高付加価値の新商品を開発する方法がわかる
【藤屋式新規事業創出セミナー】半日セミナー既存事業の高収益化と既存商品を高付加価値化する
【藤屋式ニッチ戦略塾】6ヵ月コース(通塾コース)【藤屋式ニッチ戦略塾】6ヵ月コース(映像コース)
社長力をアップする
【経営の基本をマスターする教材】(全24ヵ月)2020/01/20