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ドラッカーの生態的ニッチ戦略 006 中小企業の経営の基本と原則 その6
生産性について
利益を考えるうえで、生産性は重要な要素です。一般的に、生産性をあげるために、人時生産性(1人の人間が1時間当たりにあげる成果)、機械当たりなどを基準にしています。
これは、現在の市場や顧客、商品を前提としたものです。
つまり、戦術的・現場的な生産性の話です。
しかし、売れなくなった商品を、いくらテキパキつくっても生産性は向上しません。せいぜい不良在庫が増えるだけです。
生産性の向上は、生産性が低い事業から生産性が高い事業にシフトすることのほうが、大きな影響を及ぼします。
したがって、ドラッカーの教えにのっとって、次のように考えてください。
効果性こそ成功の基礎である。そして成功した“後で”はじめて効率が存続のための最小条件になる。効率はものごとを正しく行うことと関係がある。効果性とは正しいものごとを行なうことである。=中略=事業を妨げ、その資源と努力に対して十分に報いるのを拒んでいる限定要因ならびに制約要因はどこにあるか。=中略= 製品、技術、工程、市場等々にどんな“比較的わずかな変更”を加えれば、この事業の経済的な特性と成果を大幅に改変することになるのだろう。(マネジメント)=続く=
*図表と中小企業の事例は著書に記載します。
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