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顧客の評価を知る唯一の方法
商品の評価は顧客が行う
マツコ・デラックスさんが出演する醤油のCMのひとコマに、こんなフレーズがありました。「おいしいとか言っちゃダメよね、自分で。人様が決めることですよ」。
売り手としては自慢の風味に仕上がった醤油を「おいしいですよ」と売り込みたいのですが、「おいしいかどうかは買い手が決めること」とマツコさんは言っているのです。
自分の評価は人任せにする
アメリカの大リーグで活躍する大谷翔平選手もまた、自分で売り込むタイプではありません。12月15日の"凱旋記者会見"で、「子どもたちに勇気を与える活躍でしたか?」という趣旨の質問に、
「プレーする側としては、夢を与えようとか、元気を与えようみたいなものは、まったく考えていません。そう受け取ってもらえたらうれしいですけど」というふうに答えました。
自分のプレーに何を感じるかは、それこそ、「人様が決めること」と思っているようです。
人の心は左右できません。
ですから、「自分のできることだけに専念する」という姿勢は、一流のアスリートに共通する考え方です。
中途半端な選手に限って、どうにもできない相手の心中を考えすぎるようです。
しかし、「人様が決めること」と割り切るのは難しいものです。
周りにどう見られているか、毎日、気にしながら暮らしているのが、むしろ普通でしょう。
そこへいくと、投打二刀流に「人様」から懐疑の目を向けられながらも、自分のやり方を貫いた大谷翔平選手など、ことさらに自分のことをアピールしない人は、本当に強いです。
顧客は買うことで意思表示する
ドラッカーは、『事業の良し悪しは顧客が決める。顧客は買うことによって意思表示する。受け狙いより先に、やるべきことを考えろ』
という趣旨のことを述べています。
もちろん、ビジネスは伝えることも重要ですので、情報発信を軽視してはいけません。
ドラッカーの教えを踏まえて、商品力のアップと情報発信力のアップを図りましょう。
そのためにも、自社がやるべきこと、自分がやるべきことに集中しましょう。
なお、中小企業の場合、「商品や提供方法の特徴を尖らせること」と「強みを磨くこと」が情報発信の大前提になります。
(この記事は、21.11.25付け 日本経済新聞 朝刊 p.45の見出し『アピールしない人は強い』を基にしています)
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2021/12/23