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値上げの手順 行列をつくる方法
需要過多の状況をつくると値上げできる
経済用語に需要と供給という言葉があります。これを分かりやすく言い換えると、欲しい人と売る人・売るモノの関係です。
需要と供給がバランスしていると、価格を動かすのは困難です。
供給が多くなって商品がダブついてくると、値下げが始まります。
反対に、需要が多くなって供給が追い付かない状況(品不足)になると、値上げが可能になります。
ただし、これは競争環境で、経済の状況に身を任せている商品やサービスの場合です。
これを意図的に需要と供給をアンバランスの関係にするのが、値上げを可能にする【藤屋式ニッチ戦略】です。
そのためには、「売れるだけ売らずに、売りたいだけ売る」ことです。
行列をつくるために
あえて、売りたい人だけに、売りたい数だけ売る禁欲を貫くことです。つまり、本当に欲しい人だけに、どうしても欲しい商品や方法で提供する。
しかも、数量限定で!
この2つを守れば値上げできます。
経営者として、売上拡大の魅力は捨てがたいものです。
しかし、規模拡大で失うものがあることを認識してください。
たとえば、
- 多くの人に好まれることを嫌う人もいる。粗利益率が高い商品やサービスを求める顧客は、希少性を好む傾向がある
- 多くの人に利幅が厚い商品を販売することはできない。それは、売れるようになると類似商品・類似サービスが出てくるから
- 類似品を安く販売する会社が出てくると、貴社の商品やサービスも多くの商品に埋没して、特徴のないものになってしまい、売上げだけでなく粗利益率まで下がってくる
- そのような環境で、高い粗利益率を維持するのは至難の業である
- つまり、売上げは伸びたが、儲からない仕組みになってしまう
藤屋式ニッチ戦略の詳細は、別の機会に紹介します。
今回は、行列をつくることに取り組んでみてください。
行列ができると、ご希望の価格まで値上げすることができるようになります。
ブログのエッセンスは、下記の動画(2分58秒)でも確認できます。
客離れしない値上げの手順を、
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2021/03/12