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事業戦略 対象顧客を絞り込む3要素
すべては顧客満足のために
対象顧客を特定する意義を確認しておきます。「すべてはお客様満足のために」という標語がありますが、「すべての人を対象にする」という意味ではありません。
「特定した顧客満足のために」という意味です。
つまり、特定の人の、特定のニーズに、特定の商品やサービスを、特定の方法で提供するのです。
事業の3要素は、「誰に・何を・どのように」ですから、この「特定の人」の特定の仕方で、仕組み(ビジネスモデル)の概要が決まります。
その「誰に」の決定を、ペルソナの設定で行うのです。
ペルソナとは、「商品や提供方法の価値を認めてくれ、貴社の望む条件で買ってくれる理想的な顧客像」のことです。
ペルソナの価値観を決めれば金と時間の使い方も決まる
一般的なビジネス書では、ペルソナの設定で「明確で具体的なお客様像を描きなさい」と教えます。たとえば、氏名・年齢・性別・身体的特徴・収入/世帯収入・家族構成、学歴・居住地・職業・肩書・勤務先・業務内容・通信環境・利用デバイス(PC・スマホなど)・将来の目標などです。
しかし、ニッチ先生が主催する【藤屋式ニッチ戦略塾】で、これらの要素でお客様像を描いてもらう(ペルソナを設定する)と、ペルソナ設定は商品やサービスを売るための手段にもかかわらず、いつの間にか、人物像を描くことに気をとられ、何のために人物像を描くのかを忘れてしまうことがよくありました。
そのため、今では、ドラッカーの教え通り「金と時間をどのように使っているかが大事」と教えています。
その金と時間の使い方を決めるのが価値観です。
つまり、価値観が決まれば、金と時間の使い方、何を買うか、どのように買うか、いくらのものを買うか、どこで買うかもわかってくるというわけです。
そこで、【藤屋式ニッチ戦略塾】では、ペルソナの設定項目を、「価値観」と、それにもとづく「金」と「時間」の使い方に絞り込みました。
これらが、対象顧客を絞り込む3要素です。
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2020/10/20