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事業戦略 事業の3つの選択基準
事業の3つの選択基準
市場ニーズを細かく分けていくと、いくつかの手薄な市場、手付かずの市場が見つかります。中小企業がすべてのニーズに応えることは、ヒト・モノ・カネ・時間の面から不可能ですから、もっとも独自化できそう、言い換えれば、将来にわたって、「売上げ」と「粗利益率」をしっかり確保できそうなニッチ市場を、見つけた候補の中から選び、事業を設計します。
対象市場を選ぶときの基準は3つあります。
売上げの可能性/規模性
第一は、売上げの可能性です。自社の望む売上げを上げられるかどうかです。
大きすぎると魅力的な市場ということで大手企業も関心を示します。
したがって、自社には十分だが、大手には小さいニッチな市場を選択します。
利益の可能性/収益性・有意性
他社が入ってこないのはいいのですが、あなたの会社が儲けることができなければ意味がありません。したがって、市場規模をざっと計算したうえで、どれくらいの価格で、どれくらいの売上げがあり、どれくらいの粗利益率が確保できそうかを、概算ではじき出してみます。
もちろん、この段階では、すべてが仮説ですから、概算しか出しようがありません。
これらの検討をしたうえで、その事業に取り組み価値があるのかを確認します。
それで「価値がある」と判断したら、独自化や差別化の可能性を考える次の段階に進みます。
独自化や差別化の可能性/マネ防止性・優位性
最後に、市場を独占できそうか、少なくともニッチトップに立てそうか(差別化できそうか)をリサーチしてみます。これも、あくまでも仮説です。
すべてに通用することですが、新しいことは実際にやってみるまでわかりません。
しかし、まったく新しい市場に飛び出していくのではなく、既存の市場を細分化し、特定ニーズに絞り込むだけですから、仮説のメドは立ちます。
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2020/10/12