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ニッチ戦略 目標とは正しい妥協である
経営には正しい妥協が必要だ
主催する藤屋式ニッチ戦略塾やオープンセミナーでのやりとりで感じるのは、経営者の強い思いです。たとえば、ダイエット指導をしているある経営者は、「健康にダイエットする」を事業目的にしています。
せっかくダイエットに成功しても健康を損ねたり、リバウンドしたりしては元も子もないからです。
これは正しい認識です。
「金さえ儲かればいい」という発想からは、こうした発想は出てきません。
一方で、ダイエット市場全体での顧客ニーズの優先順位はどうなっているのでしょうか。
おそらく、
- ラクしてダイエット
- 速くダイエット
- きれいにダイエット
- 安くダイエット
- 健康にダイエット
事業基盤が整っていれば「健康にダイエットする」だけでもいいかもしれませんが、起業間近であれば、他のニーズにも応えるほうが、事業を軌道に乗せるスピードが速くなります。
そのためには、つねに「健康にダイエット」ニーズに応えるだけでなく、ひと工夫で「速くダイエット」(たとえば同窓会までに、水着を着るまでに、合コンまでに等々)ニーズにも応えることができるはずです。
経営は現実ですどんなに良い事業でも、信念…思い込みも多々あります…に誠実であろうとするほど、軌道に乗るまでに時間を要するものです。
だからこそ、経営には妥協が必要になるのです。
そうした意味では、「経営とは、理想に向かっての妥協の積み重ね」と言ったほうが正しいのかもしれません。
正しい妥協には判断基準が必要だ
では、やみくもに妥協して良いのかというとそうではありません。正しい方向に向かっての妥協でなければ、事業そのものの根幹が崩れてしまいます。
したがって、妥協をするときには、「何が正しいか」を明らかにしておく必要があります。
ドラッカーは、次のように言っています。
事業は、いつか、どこかで必ず妥協しなければならない。しかし、何が正しいかがわからなければ、正しい妥協ができない。「妥協」を言い換えれば「落としどころ」となります。
求める領域、求めるレベルという「判断基準」(ものさし)がなければ、妥協につぐ妥協で、事業の本質がわからなくなってしまいますその判断基準になるものが「目的」と「目標」なのです。
正しい妥協=目標だ
目的とはゴール、目標とは期限(いつまでに)と程度(どのレベルまで)を数値で表したものです。経営のゴールは永久に到達できないかもしれません。
しかし、そのゴールに向かって里程標(一里塚、マイルストーン)をきざむのが目標です。
そうした意味で、「目標とは正しい妥協を数値化したもの」とも言えるでしょう。
ドラッカーは「目標による経営」を
経営哲学というべきものと言いました。
「妥協」が経営の実態だとすれば、「目標による経営」は、実に人間的な経営だと思います。
ただし、どのような妥協も倫理・道徳・法律にもとづく「顧客志向・市場志向・社会志向であるべき」ことは言うまでもありません。
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2020/07/06