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私が保有資格を肩書にしない理由
中小企業診断士と社会保険労務士
中小企業診断士は、32歳から受験勉強を始めて、6年目で合格しました。一次試験は独学での一発合格だったのですが、二次試験に6年かかりました。
一次試験は暗記中心ですから、独学でもよかったのですが、二次試験は記述中心で、ケーススタディや中小企業政策は、出題者の意向や中小企業政策の傾向を知らなければ、合格は難しい内容でした。
しかし、独学で一次試験を一発合格したことに対する周りの称賛に浮かれ、「二次試験も独学で!」と思ったのです。
それが、合格まで6年間を要した理由です。
6年間の受験勉強の合計時間は軽く8,000時間を超えていたと思います。
次に受験した社会保険労務士は、中小企業診断士の二次試験の合格後、半年余りの受験勉強で、合格点まで2問足りない程度でしたので、翌年には合格しました。
こちらも市販のテキストを使っての独学でした。
2つの試験の難易度は同じくらいだったと思いますが、中小企業診断士受験で、国家試験の「コツ」をつかんだので早々に合格できました。
なぜ、保有資格を表に出さないのか?
現在、名刺にもプロフィールにも、中小企業診断士も社会保険労務士も記載していません。もちろん、創業してから7年間くらいは、両方とも看板として記載していました。
創業の頃は、市や商工会議所など公的機関の仕事が中心でした。
その後、研修機関の登録講師(コンサルタント)などの仕事をするようになりました。
その後、直接的に受注するようになったのですが、価格を設定するときに、世間にある中小企業診断士価格(相場)、社会保険労務士価格がじゃまをするようになりました。
そのため、結構、苦労して取得した2つの資格を肩書から外すことにしたのです。
アイデンティティを確立したかった
その考え方は、今にして思えば、完全な「アイデンティティ」の問題でした。どんなに「他の中小企業診断士や社会保険労務士と違います」と言っても、外部から見れば、しょせん、その器の中での違いにすぎません。
公的な仕事では資格が活きますが、企業相手では差別化が難しいと思ったのです。
なによりも、対象とする経営者のレベルが上がれば上がるほど、中小企業診断士と社会保険労務士の資格への評価は下がっていきます。
それならば、資格を看板にするより、レベルが高い経営者には、ドラッカーのほうが、独自性が出せると考えました。
ドラッカーは、1996年に創業し、98年から大学院に入って徹底的に研究を開始したので自信がありました。
また、当時、ドラッカーを看板に出している経営コンサルタントはいませんでしたので、独自化が図れました。
今では、そのドラッカーも表看板から外しました。
ドラッカーを看板にしている人が増えてきたからです。
資格も知識も仕事のための道具にすぎません。
道具は、誰に、何を、どのように提供するかで変わってきます。
現在の仕事の状況で、使う道具が変わってしまいました。
それが、私が保有資格を表に出さない理由です。
しかし、あの8年の受験勉強で学んだことは、知識だけでなく精神的にも大きなものがあったと実感できます。
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2020/05/22