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ニッチ戦略 事業戦略論の役割
事業戦略論の役割
経営者は作曲家である
オーケストラでは、楽譜がなければ、指揮者は指揮することができないし、演奏者は、自分がどのように演奏すればよいのか分かりません。楽譜には、その曲が、どのようなものであり、どのように演奏するかの情報があります。
会社経営において、この楽譜にあたるものが事業戦略です。
オーケストラにおける指揮者は、どの曲を演奏するかを決め、どのように演奏するかを決めます。
ときには、演奏会の主催者が選曲する場合もあるでしょう。
しかし、会社経営では、経営者自ら作曲(事業戦略を策定)しなければなりません。
その事業戦略のもとになるのが、
- 経営理念(ミッション)
- 経営方針
- 経営環境
- 事業目的
- 自社の強み
また、事業戦略には、市場、商品、流通経路の3要素が入っていなければなりません。
それは、俳句に季語が入っていなければならないのと同じで、策定の必須条件です。
経営者は指揮者でもある
経営者は、作曲(事業戦略を策定)するだけでは仕事の半分をしたにすぎません。策定した事業戦略を、自ら陣頭に立って指揮しなければならないのです。
しかも、中小企業の場合は、オーケストラの楽譜と同じように、各パートのための楽譜まで、経営者がつくらなければなりません。
そのうえ、経営者自身が演奏者でもあります。
そうした意味で、中小企業の経営者には、大企業経営者の何倍も広い分野での多能さと有能さが求められます。
しかも、大企業のように、優秀なスタッフが補佐をしてくれるわけではありません。
逆に、スタッフを補佐しながらの作曲活動であり、指揮者の仕事をしなければならないのです。
また、音楽の作曲家とちがって、作曲した曲(策定した事業戦略)も、環境変化や状況の変化に合わせて演奏している途中で修正したり、最初からつくり直したりしなければなりません。
事業戦略論は曲の作り方と指揮の仕方を教える
事業戦略論は、作曲の仕方(事業戦略の策定方法)と、指揮の仕方(リーダーシップの取り方)を教えてくれる教科書です。教科書は何種類もありますので、どの教科書を選択するかも、経営者の重要な仕事になります。
理論には2通りあり、ひとつは、定義などを教えてくれる学問的や抽象的な理論です。 もうひとつは、因果関係(原因と結果)を教えてくれる理論です。
研究者が書いた事業戦略論は前者のものが多く、経営者が書いた事業戦略論には、後者のものが多くなっています。
ただし、経営者が書いたものは、自分の経験を中心に書いていますので、特定の経営者が行なう、特定の状況でのみ、通用するものであることが多い点に留意してください。
なお、経営コンサルタントである私がつくった【藤屋式ニッチ戦略】という事業戦略論は、中小企業経営にとって、「良い理論ほど、実践的なものはない」ものにするため、ドラッカーを中心にした実践的な理論と、数百社を超えるコンサルティング経験を踏まえて、より普遍的なものに進化させ続けています。
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2020/05/21