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下請け体質からの脱却
福祉関連の機器を製造しはじめて20年。
大手企業の下請けとして薄利だけれど安定した売上げを確保してきた。
16名の社員には、十分な給料を支払っているわけではないけれど、価値のある仕事だし、生活には困っていないはずだ。
その下請け仕事が、ある日、突然、打ち切られることになった。
元受企業は、その事業を売却することにしたのだ。
途方に暮れた。
どうしたらいい?
下請けしか経験がない。
でも、直販に転換しなければ、また同じようなことが起こる。
とりあえず、生き延びるためには元請けを探さなければならない。
並行して、直販のルートを開拓しなければ。
技術力には自信があるので、すぐに下請け仕事は見つかった。
しかし、足元を見られて、さらに薄利になった。
それでも、当面はしのげる。
その間に、直販ルートをつくらなければ。
でも、見つからない!
打開策を見つけようとネットサーフィンをしていると、「ニッチ戦略」とあった。
「ニッチ戦略?」
自社の強み × ペルソナ = 高収益事業
自社の強みとは、、、
ペルソナとは、、、
内容を確認していると自社の業態や商品にぴったりだ。
みよう、見まねで取り組んでみた。
1ヵ月、2ヵ月が経過しても、直販ルートは開けない。
その兆しも見えてこない。
「ニッチ戦略 新規事業創出」でググってみた。
セミナーが出てきた。
「6ヵ月で新規事業を立ち上げる」とある。
内容的には面白そうだ。
セミナー主催の企業のホームページも隅々までみた。
代表者は、この分野では著名人だった。
本もたくさん出している。
悪い評判はない。
でも、セミナー料が高い。
しかも、強みがある企業に限定らしい。
自社に強みなんて、思い浮かばない。
そして、もし、誇大広告だったら、今のわが社には大きな痛手だ。
半日セミナーがあったので、とりあえず、受講することにした。
講義を聞き、講師の先生からの質問に答えていると、
◇自社の強みなんて、、、あった!
◇絞り込んだはずの市場ニーズが、ぜんぜん絞り込めていない!
◇そもそも対象市場の設定が間違っていた
◇商品のラインナップ間の関連性がない!
◇したがって、客導線もない!
◇情報発信も、訴求ポイントがずれていた!
今まで、自社の技術力や商品の機能を売っていた。
B to Bではよかったかもしれないが、B to Cでは売れるはずがない。
お客様は、期待を買い、わくわく感を買い、満足を買っているからだ。
また、「手間をかける割に薄利なのは、保健対象の福祉市場だからしかたない」と思っていたが、単なる固定概念だった。
事業規模の拡大なんて考えたこともなかった。
16人の社員を食べさせていくだけで精いっぱいだと思い込んでいたから。
でも、市場のニーズにこたえると、もっと給料も支払えるようになるし、社員も増やすことができる。
社員を増やすのは、目的ではなくて社会貢献の結果なのだ!
よし、「6ヵ月で新規事業を創出する塾」に取り組んでみよう。
これはフィクションです。
■新規事業創出セミナーはこちらです。
高収益の新規事業の創出や高付加価値の新商品を開発する
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2019/12/02