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専門特化と多角化のバランスが事業の範囲と収益を決める


専門特化と多角化のバランスが事業の範囲と収益を決める

◆専門化か多角化の選択は正しいか

多くの経営書が、「専門化するか、多角化するかを選択しなさい」と教えています。
つまり、専門化か多角化を「or」で考えなさいと言っています。
この教えは正しいのでしょうか?



◆ドラッカーは専門化と多角化をバランスさせろと教えた

ドラッカーのいう専門化とは、知識(ノウハウ・強み)のことであり、多角化は知識の有効活用を、より多くの事業機会で行ないなさい、ということです。
強みを発揮できる事業領域に特化することは、競争環境では必要不可欠です。
しかし、単一事業だけでは、強みを維持・向上させるコスト(努力)を、より速く、より多く回収する手段としては、十分ではありません。
また、事業のライフサイクルにも対応できません。
そのため、「強みを活かせる、より多くの事業を立ち上げなさい」と教えたのです。



◆藤屋は専門特化と多角化をバランスさせることをお奨めします

この場合の専門特化とは、生態的ニッチ(適所:独占できる市場)をさします。
専門特化で高い利益率を確保し、複数の専門特化事業で売上高を伸ばす。

たとえば、同じ10億円の売上高でも、1つの事業であげるのと、1億円の事業を10運営するのでは、複雑さが違い、とてもめんどうくさくなります。
しかし、このめんどうくささが参入障壁(マネ防止策)になります。

これを、一桁あげて、100億円の売上げで考えてみてください。
100億円の市場は、準大手企業でも魅力的な市場規模に映ります。
しかし、10億円の市場規模であれば、わざわざ、ノウハウを修得してまで参入しようとは思いません。



◆専門特化と多角化をバランスさせる方法

まず、現在の事業の対象顧客を、貴社の提供する価値を認めてくれる人に絞り込みます。
そうして、その対象顧客が満足する仕組みに変えます。
移行処置として、現在の上顧客を支持する仕組みも残しておきます。
そして、対象顧客が増えるにしたがって、対象外の顧客を減らしていきます。

売上げと利益率を確保するメドがついたら、強みを活かせる「専門特化した新規事業」を次々の立ち上げていきます。
そのペースは、貴社の能力に合わせてください。
急拡大は、成長ではなく膨張になるので厳禁です。

これが、藤屋がお奨めする【マルチプル・ニッチャー】の事業戦略です。

具体的な方法は、下記のセミナー・教材で習得することができます。


高収益の新規事業の創出や高付加価値の商品開発の方法がわかる
【藤屋式新規事業創出セミナー】半日セミナー
(11月は12日に開催、12月は10日に開催)

高収益の新規事業の創出や高付加価値の新商品を開発する
【藤屋式新規事業創出塾】6ヵ月コース(11月スタート、1月スタート)

2019/10/30

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