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ドラッカーでつくる経営計画 企業の現実を知る8つの仮説
経営計画の前提を再認識する
間違った認識にもとづく経営計画は機能しません。 では、経営について、どのように認識すればよいかを、『創造する経営者』(ドラッカー著、ダイヤモンド社)の視点で確認しましょう。成果(利益)と資源は社外にある
成果=利益ととらえるとわかります。 利益は、商品を販売した結果として発生します。 どのように優れた商品でも、社内にあるうちは単なる在庫にすぎません。 また、ヒト・モノ・カネは天下の周りもので、一時的に自社に滞在しているだけです。 ヒトに関しても労働市場と言われるように、労働市場のなかで移動しています。成果はチャンスの開拓で得られる
「問題は解決しても、元の状態に戻るだけだ」というのがドラッカーの認識です。 もちろん、問題を放置すれば、さらに大きな問題になります。 だからと言って、問題ばかりに目を向けていても事業の発展はありえません。 事業の発展は、チャンスの開拓によってのみ可能だということを肝に銘ずることです。資源はチャンスに投じる
成果はチャンスの開拓によって得られるということから、ヒト・モノ・カネ・時間は、優先的にチャンスに投入するようにしてください。 問題解決には優秀な人材が必要になりますが、チャンスの開拓にも優秀な人材が不可欠だからです。 また、チャンスを開拓するにはカネも時間もかかります。 他社に追随されないものほど、この傾向は強くなります。成果は、差別化や独自化で得られる
利益は差別化や独自化の結果です。 他社では提供できないもの、提供できない方法。 あるいは、他社でも提供できるが、他社よりも際立って良いもの、際立って良い提供の方法でのみ獲得できるのが利益です。 なお、この場合の「良い」とは、顧客(市場)の評価によって決まるもので、御社の評価で決まるものではありません。どのような差別化や独自化も短命である
誰かにできたことは、必ず他の人にもできるのが、ビジネス社会です。 その証拠に、あらゆる分野で、コピー商品が販売され、あらゆる分野でオリジナル商品を超えた販売の新記録が達成され続けています。 したがって、時間や期間の程度の差はあれ、差別化や独自化が永遠に続くことはありえないと考え、その対応を経営計画に織り込むことです。その他のドラッカー的な認識
- 既存のものは古くなる
- 資源は誤って配分される傾向が強い
- 成果をあげるカギは集中である
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2019/09/20