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社長の仕事法は、最も重要なことに集中的に取り組む
◆今回のテーマについて◆
すべてを同時に、しかも少しずつ、これが最悪の仕事の仕方です。
そもそも「すべて」の仕事の範囲があいまいです。
今回は、戦略の成否を決める「捨てる勇気」をもって、もっとも重要なことに集中的に取り組むという話です。
◆今回の概要◆
- 成果をあげられない人の仕事のやり方
- 仕事と人の本質
- 生産的でなくなった仕事をやめる
- やることとやらないことを決めて順守する
◆成果をあげられない人の仕事のやり方◆
成果をあげられない人の典型的な思考法の一つが、一つひとつの仕事に必要な時間を少なく見積もることです。
ところが、どのような仕事もスムーズに進むとは限りません。
一つの仕事がずれ込むと、各仕事が連鎖的に狂って、修正のしようがなくなります。
また、成果をあげられない人は、急いで結果を求めようとします。
重要な仕事ほどじっくり取り組まなければならないのに、急ごうとするあまり、ミスを起こしてしまいます。
それが、また、成果を妨げる原因になっています。
さらに、成果をあげられない人の習性として、同時に複数のことをやろうとします。
しかも、一つひとつの仕事の時間を短く見積もるため、記述したように社長の仕事を機能不全に陥れてしまいます。
◆仕事と人の本質◆
時間には制限があります。
一方、やるべきことは無限にあります。
つまり、使える時間よりも、やるべきことの方が圧倒的に多いのです。
これが仕事の本質です。
また、顧客ニーズに応え続けるために、競合に勝つために、継続的な努力が必要になります。
したがって、業績を維持し伸ばすためには、自社の強みとヒト・モノ・カネ・時間を、もっとも重要なチャンスに集中的に投入するしかありません。
◆生産的でなくなった仕事をやめる◆
仕事は、意識しないと増え続ける一方です。
しかし、仕事を捨てる(やめる)ことほど難しいことはありません。
とくに問題なのは、もう少しで成功しそうで、いつまでたっても成功しない案件です。
もう一つ、創業時からの事業や商品、自社を儲けさせてくれた事業や商品には愛着があり、業績が低迷し出しても、なかなか捨てるという発想がもてません。
これらを捨てるためには、期間・売上高・利益率などの判断基準をつくって、その基準に照らして機械的に判断することをお勧めします。
◆「やること」と「やらないこと」を決めて順守する◆
やるべきことの優先順位をつけることです。
また、優先順位をつけると同時に、手を付けないという劣後順位も決めます。
そうして、決めたことは、どのようなことがあっても、ぜったいに守ることです。
捨てる勇気こそが戦略であり、経営なのです。
社長が成果をあげるとは、会社が成果をあげることです。
会社の発展のために、もっとも重要なことに集中的に取り組むことを徹底し、会社の業績アップに貢献してください。
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2019/09/20