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ぴよぴよドラッカー教室003:ドラッカーを学んで身につくもの
◆認識力が身につく◆
ビジネスで大切なことは、状況の認識です。
社内外の状況を正しく認識できなければ、対応できません。
その点、ドラッカーの社会を見る目は確かです。
現象を追っていたのでは状況を誤認することもありますが、彼は人間の本質から洞察していきますのでブレません。
社会が人間の営みである以上、人間の本質から考えるのは当然のことですが、なかなかできることではありません。
◆構想力が身につく◆
構想力とは、将来のあるべき姿を描く力、すなわち、理想事業の設計や、経営方針、事業戦略を考える力です。
将来を描くことは、とてもロマンのある楽しい仕事です。
しかし、大きなリスクを伴なうため、決断を迫られる苦しい仕事でもあります。
ところが、ドラッカーに基づく事業構想は、「すでに起こった未来」に基づいて行いますので、きわめてリスクが低い現実的な構想になります。
とくに、中小企業に適した生態的ニッチ戦略は、競争しない戦略ですから、高収益が望めるものになります。
◆構築力が身につく◆
組織は戦略に従うと言われています。
戦略に基づいて行なう組織設計は、仕事の論理に基づいていますのでムリ・ムラ・ムダがありません。
しかし、これだけでは机上の空論の組織設計です。
仕事の論理に基づいて設計した組織を、人間の論理から再設計する必要があります。
ドラッカー以外の組織論では、見かけない発想法です。
◆運営力が身につく◆
ドラッカーが教える組織運営は、きわめて論理的でありながら、人間的でもあります。このあたりが、ドラッカーのいう「経営とは科学(サイエンス)であり、芸術(アート)でもある」の真骨頂ともいうべき考え方です。
ドラッカーを学ぶと、このような思考方法が身についてきます。
◆次のステージに到達するために◆
人間の能力には、残念ながら個人差があります。努力したからといって、誰もが稲盛和夫さんや孫正義さんのようになれるわけはありません。
しかし、正しい努力をすれば、今より成長することは間違いありません。
ドラッカーの生態的ニッチ戦略と同じように、必要とされるけれど競争しないですむ次のステージを見つけて、価値ある努力を続けていきたいものですね。
2019/09/20