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ニッチ市場を見つける着眼点:儲かりそうにない事業に取り組む
効率を追求すればコストは下がる!
常識で考えれば、あるいは、部分的(単品)に考えれば、儲からないような事業もビジネス・チャンスになります。それは、あくまでも従来のやり方では儲からない。あるいは、それだけでは儲からないという意味です。
たとえば、IT化、ロボット化、素地革命、工程の開発などで、コストが飛躍的に下がる可能性もあります。
そうした、技術開発に頼らない方法、たとえば、外注化などでもコストが削減できることもあります。また、次の事例のような方法もあります。
事例その1
無料サンプルの配布は、それだけでは赤字です。しかし、それは販売促進として行なっているのであり、それによって商品の購入に結びつけばよいのです。事例その2
雨漏り補修工事を行なっている『雨漏り110番』グループ(類似の商標あるので要注意)は、受注単価にかかわらず、雨漏りを止めるまで補修工事を行なっています。雨漏りの補修工事は受注単価のわりに高度な技術力を要します。難易度の高いものは、原因の究明が難しく、一度で止まらないこともあります。そのような補修工事は、ほとんど赤字です。それでもやります。なぜでしょうか。
単独の工事では赤字でも、それで施主(工事の依頼主)との信頼関係ができ、その後は、相見積もりなしで受注できることも多いそうです。要するに、単体の工事では儲からなくとも、事業全体で儲かればよいというわけです。
ビジネスをトータル的に考える
つまり、商品には客導線としてそれぞれの役割があり、「主力商品」と「主力商品を売るための補助商品」に分かれています。このような商品を組み合わせれば、ちょっと考えただけでは儲かりそうにない事業でも、儲かる仕組みをつくることが可能になるのです。
また、ビジネスは、コスト額ではなく、コスト率で考えることです。サンプル配布などでコストは増えても、それを上回る売上げがあれば、コスト率は下がり、結果的に利益は増します。つまり、投資の発想を持てば、儲からない事業が儲かるようになることもあるのです。
2019/09/09