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人材育成の3要素
見える化する
今の若い人は、ビジュアルとデジタルの世界で育っています。いわば、ネイティブビジュアル人、ネイティブデジタル人と言ってもいいでしょう。
つまり、あなたとは、「考え方・学び方・感じ方・行動が違う人種・民族」なのです。
年齢や育った環境などから生じる考え方の違いは、気合、根性では埋めようがありません。
したがって、人材育成はもちろんのこと、採用にもビジュアル化(動画・写真・現場見学)・デジタル化が必要です。
知らないこと、経験したことがなければ、言葉や文字で説明されても分からないからです。
たとえば業務マニアル。
マニュアルを文字で作ってもほとんど意味がありません。
読む習慣がない人は、文字では理解できないからです。
したがって、業務マニュアルは動画にする必要があります。
それも40分や50分の業務の動画ではなく、一つの作業や動作ごとに、1分とか2分、せいぜい3分くらいの動画を作成してください。
つまりYouTube動画で最も視聴される時間の範囲内に抑えるべきなのです。
数値化する
ドラッカーは、「大工と話すときは、大工の言葉で話せ」と言っています。これを貴社に置き換えると、「学生と話すときは学生がわかる表現で、若い社員と話す時は若い社員がわかる表現で話しなさい」となります。
優れたスポーツの指導者は、数値化して教えることに長(た)けています。
「もう少し低く」ではなく「あと5㎝膝を折って」とか、「もう少しさがって」ではなく「あと15㎝さがって」などです。
数値ならば、違う人種・民族でも確実に伝えることができます。
なぜならば、感覚は人によって異なりますが、数値は万国共通だからです。
反復練習させる
仕事は実践です。技能(スキル)です。技能を上達させるためには、練習が不可欠です。
とくに、撮影や動画を使った反復練習が効果的です。
なぜならば、繰り返し練習することで、あるいは、実践することで、自分は「できているつもり」になっているからです。
手本と本人の動画や写真を比較して「見える化」することで、足りないところ、できていないところが分かります。
◆伝わらないことを前提にコミュニケーションを図ること
あなたと若い人の違いを指摘しました。
また、会社と社員の関係も、あなたが若かったころとは180度違います。
今は、社員が会社を必要とする以上に、会社が人を必要としています。
ですから、働かせてやっているではなく、働いてもらっていると根本的に考え方を変えなければなりません。
頭ではわかっているつもりでも、心がついていっていない経営者がまだまだ多くいます。
しかし、「私たちの若い頃は」的な発想は通用しません。
選択権が働く人にあるのであれば、働く人に対するマーケティング志向が必要になります。
この感覚で採用・配置・教育訓練に取り組んでみてください。
#中小企業_人材育成 #藤屋式ニッチ戦略 #ドラッカー
2023/06/27