【ドラッカーの言葉】その変化は脅威かチャンスか?経営者が持つべき視点とは
中小企業に特化した「ニッチトップ戦略」の専門家、藤屋伸二です。
私はこれまで、このドラッカーの考え方を実際の経営現場に落とし込み、 「藤屋式ニッチトップ戦略」と組み合わせることで、350社以上の中小企業の高収益化を支援してきました。
また、ドラッカー関連の書籍を45冊執筆し、累計発行部数は225.9万部を超えています。
これまでの経験から言えるのは、ドラッカーの原理を理論で終わらせず、現場でどう具体化するかが、経営の本質だということです。
経営をしていると、突然の変化に不安を覚える瞬間があります。
- 市場環境が大きく変わった
- これまでの顧客が買わなくなってきた
- 新しい競合やビジネスモデルが登場した
こうした出来事は、多くの経営者にとって“脅威”に見えます。
そして本能的に、「どう守るか」「どう耐えるか」という発想になりがちです。
しかしドラッカーは、まったく逆の見方を提示しています。
企業や産業にとって脅威であるかに見える新しい事態にこそ、隠された機会が存在する。
引用元: 創造する経営者(p.222)
もし今、あなたが「この変化は会社にとってマイナスではないか」と不安を感じているなら、その変化の中にこそ“新しいチャンス”が隠れているかもしれません。
ここから、ドラッカーの言葉を手がかりに、「脅威に見える変化を、どうチャンスに変えていくか」 を整理していきます。
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【ドラッカーの言葉】その変化は脅威かチャンスか
あらためて、今回取り上げるドラッカーの言葉です。
企業や産業にとって脅威であるかに見える新しい事態にこそ、隠された機会が存在する。
引用元: 創造する経営者(p.222)
ドラッカーは、変化を単なる「外部環境の変動」とは見ていません。
むしろ、「新しい機会が生まれたサイン」として捉えています。
ここで大事なのは、「脅威かチャンスか」は、事態そのものではなく“捉え方”によって決まるということです。
変化が「脅威」に見える本当の理由
では、なぜ私たちは変化を“脅威”だと感じてしまうのでしょうか。
多くの場合、それは、今までの前提が、そのままでは通用しなくなるからです。
具体的には、こんな前提です。
- 今までの市場
- 今までの顧客
- 今までの商品・サービス
- 今までの流通チャネル
- 今までの製造工程
- 今までの仕入れ方法
こうした、
「今までの市場・今までの顧客・今までの商品やサービス・今までの流通チャネル・今までの製造工程・今までの仕入れ方法では、利益を伴う売上をあげることができなくなってくる」
そのこと自体が“変化”です。
だからこそ、「このままでは、今のやり方では、儲からないかもしれない」と感じ、変化を“脅威”だと認識してしまうのです。
なお、こうした変化をチャンスに変えるためには、そもそも「自社の事業は何か」という前提を問い直すことが欠かせません。
事業の定義の考え方については、下記の記事で詳しく解説しています。
脅威と感じる変化の裏側には「新しいニーズ」がある
しかし、ドラッカーは 「変化=新しいニーズの誕生」 と見ます。
脅威と感じる変化が起こったときには、同時に新しいニーズも発生しているはずです。
たとえば、
- 顧客がこれまでの商品を買わなくなった
→ 顧客の求める基準・価値が変わっている - 市場の構造が変わった
→ 新しいサービス形態や提供方法のニーズが生まれている - 流通チャネルが変わった
→ これまで届かなかった顧客に届けられる可能性が出てきている
だからこそ、変化に直面したときには、こう自問する必要があります。
- そのニーズに応える新しい方法がありませんか?
- 既存の技術やノウハウ・スキルを応用できませんか?
ここで大切なのは、「今のやり方を守るにはどうすればいいか?」ではなく、「新しく生まれているニーズにどう応えるか?」という問いに切り替えることです。
発生した新しいニーズを、実際の「顧客」として形にしていくプロセスについては、顧客創造の視点が役立ちます。
変化を起点に顧客を創り出す具体的な進め方は、下記の記事で解説しています。
「自社だけで何とかしよう」という枠を外す
もうひとつ、ドラッカーの視点で重要なのが、「自社だけで何とかしようとしないこと」です。
自社だけで無理ならば、他社との連携での対応も考えなければなりません。
むしろ、「自社だけで」という枠を外すことで、脅威がチャンスに変わることも多いはずです。
つまり、
- 自社の技術
- 他社のチャネル
- パートナー企業のノウハウ
- 地域や業界のネットワーク
といった “外部の力”を組み合わせる前提で考える ことが、脅威をチャンスに変えるカギになります。
「自社だけで何とかする」枠を外して考えた瞬間、それまで“壁”に見えていたものが、一気に“扉”に変わることがあります。
変化をチャンスに変えるための思考整理
ここまでを整理すると、ドラッカーの言葉は次のようにまとめられます。
- 変化は本来、「脅威」ではなく「機会」の源泉である
- 脅威だと感じるのは「今までのやり方」にしがみついているから
- 変化が起きたときには、同時に新しいニーズが発生している
- そのニーズに、既存の技術・ノウハウ・スキルを応用できないかを考える
- 自社だけで難しければ、他社との連携も含めて発想する
- 「自社だけで」という枠を外すことで、脅威はチャンスに変わる
そのように考えることで、突破口が開けると思ってください。
まさにこれは、変化の激しい今の時代にこそ必要な「経営のものの見方」と言えます。
「変化をチャンスに変える経営」を実現したい経営者の方へ
市場の変化が早く、何が正解かわからない時代。
「変化が脅威に見えてしまう」という悩みを抱えている経営者の方も多いはずです。
しかし本記事で解説したように、変化こそ最大のチャンス です。
そのチャンスをどう捉え、どう活用するかで、企業の未来は大きく変わります。
もし今、
- 変化を味方につける経営を学びたい
- 新しい市場やニーズを発見したい
- 自社に合った“勝てる戦略”をつくりたい
と感じておられるなら、次の3つの方法で学びを深めてください。
書籍で理論を深めたい方へ
拙著『ドラッカーに学ぶ 中小モノづくり企業のためのニッチトップ戦略』では、今回取り上げたような 「変化をチャンスに変える思考法」 を、中小企業の事例を交えながら、より体系的に解説しています。
- 変化にどう向き合うか
- どこに機会が隠れているのか
- どうやってニッチ市場を創り出すのか
といった「経営の原理原則」を整理したい方に最適です。
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ドラッカーの経営思想を土台に、
- 顧客創造
- 価値提案の再設計
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