人材不足を仕組みで解消する
藤屋伸二です。
価格や取引条件の主導権を持てない中小製造業に対し、エコロジカル・ニッチ(生態学的市場地位)の支援をしています。
- 人が採れない
- 育てても辞める
- 社員に活気がない
多くの経営者が抱えるこの問題。
結論から言えば、原因は人ではありません。構造(仕組み)の問題です。
■ 社員が疲弊する原因は「人」ではない
社員が疲弊する会社は、共通しています。
それは、努力しても利益につながらない仕組みです。
どれだけ頑張っても報われない。
この状態が、社員の心と組織を壊します。
◆ なぜ社員は疲弊するのか
現場では、常に無理が発生しています。
- 低単価案件による過剰な作業
- 顧客対応による突発残業
- 差別化できない営業のストレス
この状態で、「もっと頑張れ」と言われても無理があります。
頑張るほど負荷が増え、利益は増えない。
これが、社員が疲弊する原因です。
◆ 離職が止まらない会社の状況
社員は「報われない」と感じた瞬間に離れます。
- 努力が給与に反映されない
- 正しく評価されない
- 達成感がない
- 未来が見えない
この状態では、優秀な人ほど辞めます。
残るのは、優秀ではない社員と消耗した組織です。
◆ 問題は人材ではなく経営の仕組み
多くの経営者は「人材の質」を疑います。
しかし実態は逆です。
普通の人が普通に働いても、利益が出ない仕組みが問題です。
仕組みが悪ければ、誰がやっても同じ結果になります。
■ 成長する会社の共通点
一方、成長する会社は違います。
- 強みが明確
- 商品と提供方法を絞り込んでいる
- 顧客を選んでいる
- 適性価格が成立している
この状態では、社員は無理なく成果を出せます。
結果として、主体性が自然に生まれます。
■ 疲弊を防ぐ経営の仕組み
疲弊する会社は、「人」で解決しようとします。
- 理念
- 研修
- 気合 etc.
しかし、仕組みが同じなら結果も同じです。
仕組みの欠陥を「人」で埋めるのは、限界があります。
◆ 持続的に成長する条件
持続的に成長する会社には、共通点があります。
それは、無理な仕事をしない仕組みです。
- 適性価格で受注する
- 顧客を選別する
- 高付加価値の商品と提供方法に集中する
- 要望はオプションとして対応
この状態が、持続性を生みます。
■ 解決策は非競争の市場地位の設計
解決策は一つです。
エコロジカル・ニッチ(生態学的市場地位)を設計することです。
これは、価格と取引条件の主導権を持つ仕組みです。
この仕組みを持つことで、無理な仕事を断れるようになります。
■ 戦略の6変数で構造を整える
非競争の仕組みは設計できます。
以下の6つの要素を整合させます。
- 強み
- 商品
- 提供方法
- 価格
- 顧客層・市場
- メッセージ発信
この戦略の6変数が一致すると、社員は自信を持って働けるようになります。
■ 結論|人を変える前に仕組みを変えよ
人材不足も離職も、原因は仕組みです。
だからこそ、最初に変えるべきは戦略設計です。
人を育てる前に、人が育つ環境をつくる。
これが、経営者の仕事です。
◆ 次回予告
なぜ「頑張るほど消耗する会社」が生まれるのか。
構造欠陥の正体を解説します。

