適者生存と適所生存

人は意志の力で進化できる

ダーウィンは、「進化論」のなかで、強いものでも賢いものでもなく、適応力があるものが生き残ると言いました。

この適応力ですが、動植物は一定割合で発生する突然変異によって、環境適合をしていきます。



つまり、意志の力ではなく、偶然にゆだねて適応していくのです。

なお、進化論における「進化」とは、違うものになることであって、必ずしも良いほうに変わるという意味ではありません。

しかし、人間は、意志の力で考え方を変え・やり方を変え、道具を開発することによって、環境に適合していくことができます。

言い換えれば、環境に適応するだけでなく、環境を創り出すこともできるのです。

 

適者生存(差別化戦略)

適者生存は、氷河期や温暖化などの大きな環境変化に適応する場合と、競争のなかで勝ち残る場合があります。

今回のコロナショックは前者にあたり、他社との競争というより自社の体力の有無が大きな要素になります。



一方、商品開発競争、価格競争などが後者にあたります。

これらは、顧客から他社と比較検討されるなかで、どのように顧客に支持してもらえるかが大きな要素になります。

競争環境に身を置くと、次々の繰り広げられる終わりのない競争を強いられます。

ただし、その見返りとして大企業に成長していく可能性を手にすることができます。

動物でいえば、ライオンがそれに該当します。彼らは、ライオン同士の縄張り争いだけでなく、ヒョウやハイエナたちとも食べ物をめぐって、争わなければなりません。

しかし、その成果として、「百獣の王」という称号を得ています。

もっとも、ライオンたちは、自覚していないと思いますが。。。

 

適所生存(独自化戦略)

オーストラリアに棲息するコアラは、ユーカリの木のうえで暮らしています。ユーカリの葉は毒素を持っていますので、食べ物をめぐって他の動物と争うことはありません。

また、木の上に棲息していますので、捕食者に襲われることもありません。

したがって、アフリカの草原に住むインパラなどと違って、常に捕食者から逃れるために、周囲に気を配る必要もありません。

 

中小企業の事業戦略は差別化から独自化へ

大企業と中小企業は、強者と弱者の関係ではなく、機能(役割・働き)の違いの関係です。

たとえば、ゾウとして生きるのであれば、ゾウの体形や生き方が最適であり、ハチドリとして生きるのであれば、あのサイズ、あの生き方が最適です。



会社の規模も、生物の生態と同じで、どのような顧客を対象にして、どのような商品やサービスを、どのような方法で提供するかで決まります。

また、同業・同規模の他社と競争しないための「マネ防止策(参入障壁)」を講じていれば、コアラのように「のんびり暮らす」ことができます。

これも、意志の力で実現することができます。

つまり、差別化戦略から独自化(生態的ニッチ)戦略に転換するのです。



大企業でも利益を上げることができなければ弱者であり、中小企業でもしっかり利益を出していれば強者です。

国内市場が縮小し、少子化による人材確保難が進むなかで、中小企業にとって、生態的ニッチ戦略は魅力的な事業戦略だと思いませんか?

 

粗利益率を必ず上げて社長を楽にする藤屋式ニッチ戦略

藤屋式ニッチ戦略は、売上げ基準の事業戦略ではなく、粗利益基準の事業戦略です。

「できるだけ多くの人に買ってもらう」のではなく、「特定顧客の・特定ニーズ」に焦点を絞って、満足度を上げる代わりに、適性価格で販売するという戦略です。

俗な言い方をすれば、「欲しくてたまらない人に、欲しくてたまらない商品やサービスを、魅力的な方法で提供する」のです。

対象顧客、商品やサービス、提供方法を絞り込めますので、たとえ業務は複雑であっても標準化できるので、生産性は向上します。

つまり、販売価格を上げて、業務の生産性を向上すれば利益は増えます。

一方、同業他社は、めんどうくさそうで、常識的には儲かりそうにないのでマネしようとは思いません。

したがって、オンリーワンあるいはニッチトップが維持できます。

 

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