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ニッチ戦略 成功事例

ニッチ戦略を正しく認識して頂くために、「フリーランス」と「中小企業」と「大企業」の事例を紹介します。

◆フリーランスの成功事例◆

札幌在住のフリーランス、大本佳典さんは、主に、北海道(札幌市を除く)の商工会での講演講師をしています。
彼の商工会向けのキャッチフレーズは、「実績があって、予算に合わせる丸投げできる講師」です。
商工会での講師は、謝金が安い(失礼!)うえに、土地が広い北海道ですから移動距離(往復500㎞超は当たり前)が長く、とても採算に合うような仕事ではありません。

しかし、大本さんは、他の講師業の方々が嫌がる地方の商工会の講習会を積極的に受注しています。
その数は、昨年の7月からの半年間で40本にもなります。
しかも、多忙な商工会の職員さんたちのために、講習会の企画・チラシ作り・会場設定まで手伝っています。
これが受けて、口コミや紹介のおかげで、北海道内の商工会からの講師依頼が増えています。
面倒くさいうえに、一見、儲かりそうにない。
まさに、生態的ニッチ(他の講師との棲み分け)な仕事法(ビジネスモデル)で、独自市場を創り出し、しっかり業績を伸ばしています。

◆中小企業の成功事例◆

名古屋市に本社を置く株式会社 解決本舗(関連会社は、美容室経営の株式会社シュリンプ、化粧品メーカーの株式会社ノースポイント)は、「10本から化粧品のOEM製造販売」する会社です。

大手の化粧品製造会社は、OEMの受注単位は3,000本からです。
私がネットで確認したかぎりでは、10本から受注している他の化粧品のOEMメーカーはありませんでした。
数10本からの受注と打ち出しているメーカーはありますが、客寄せの要素が高いようで、実際には数百本からの受注にもっていくメーカーさんが多いとの、これもネットでの情報でした。
しかし、同社は、ほんとうに10本から受注しています。

こんな面倒な受注をしていて、儲かるのだろうかと思いますが、10本からでも赤字にならない仕組みをつくっています。
主な顧客である美容室やエステサロンなどは、一度、OEMでオリジナル商品をつくると、他店との差別化が図れるうえに高収益ももたらしてくれるので、継続的に取引してくれるそうです。
同社の顧客に、弊社が主催する【ペルソナイズ戦略塾】の塾生さんがいますが、すっかり同社のファンになっています。
同社は、他社が面倒なうえに儲かりそうにない受注単位を実践し、「化粧品を10本からOEM生産する」という生態的ニッチなカテゴリーを開拓して、事業展開を図っています。

◆大企業の成功事例◆

イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」は、2017年実績で、売上高3,700億円超、従業員2,858名という大企業です。
しかし、 年間生産台数はわずか8,398台、製造工程は、ほぼ手作業、取り扱い車種は、スポーツカー7車種、GT車2車種という、自動車産業では、規模的には零細企業であり、超ニッチ企業です。
しかし、同社の一台当たりの営業利益率は1,200万円で、トヨタやフォルクスワーゲンなどの約50倍、ベンツの約20倍、同じ高級スポーツカーのポルシェの約6倍と、超優良企業です。
同社は、フェラーリという独自の市場を創り出し、顧客をフェラーリ信者に変え、信者にとって、何ものにも代えがたいフェラーリブランドを構築しました。

◆こだわる勇気◆

何かに徹底的にこだわって、特定顧客をファン化・信者化できれば、他社が追随できない状況を創り出すことができます。
その反面、そこまでこだわる必要がない人、そのこだわりが嫌いな人は離れていきます。
事業や商品に特徴を出す(尖る:とがる)ということは、顧客を絞り込むということにほかなりません。

◆あなたへの質問◆

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2019/09/20

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