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ドラッカーのマーケティング思考法
マーケティングの対象は事業全体におよぶ
ドラッカーは、「顧客の創造はマーケティングとイノベーションで行なう」と言いました。したがって、顧客を創造するうえで、「マーケティングとは何か」「イノベーションとは何か」の理解が重要な要素になってきます。
ドラッカーは、
マーケティングは事業全体にかかわる概念であり、顧客にとっての効用、顧客が商品やサービスを買っている満足、顧客の現実、顧客の価値を起点・基点にすることがマーケティングのすべてである。と言っています。
しかし、マーケティングの必要性が強調され出してから80年近くになりますが、マーケティングを実践している企業がおどろくほど少ないのも事実です。
また、ドラッカーは『イノベーションと企業家精神』のなかで、経済学者のデビッド・リカードの「利益は賢さの違いから生まれるのではない。愚かしさの違いから生まれる」という言葉を引用してします。
これは、「なにも考えようとしないから利益が出ないのだ」と言っているのです。
逆に言えば、マーケティングの視点から考えれば利益は生まれるということです。
マーケティングの前提には経営方針がある
顧客の創造はマーケティングとイノベーションで行なうものです。また、マーケティングは、顧客にとっての効用、顧客が商品やサービスを買っている満足、顧客の現実、顧客の価値を起点・基点に行なうものです。
したがって、顧客を特定しないことには、ヒト・モノ・カネ・時間・ノウハウ・スキルに制約がある企業は対応することができません。
そこで企業は、マーケティングの対象を特定する(絞り込む)必要が出てきます。
ドラッカーのいう「顧客は誰か」にあたります。
そのために行なうのが、「市場のセグメンテーション」と「市場でのポジショニング」です。
ドラッカーはこの2つを「経営方針とも呼べるもの」と言っています。
まず、市場(同じニーズの集まり)を細分化して、貴社が「独占できる」あるいは「競争優位に立てる」市場を特定します(セグメンテーション)。
そのうえで、その市場での立ち位置(競合との違い)を明確にします(ポジショニング)。
この2つの決定によってマーケティングの対象が決まってきます。
言い換えれば、セグメンテーションとポジショニングによって、どこで事業展開するかを決めるのです。
そのうえで、顧客にとっての効用、顧客が商品やサービスを買っている満足、顧客の現実、顧客の価値を起点・基点にマーケティングに取り組んでください。
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2023/02/28