ニッチの法則:ニッチ戦略とは何か

定義の重要性

定義(言葉の意味を決めること)は、物事を考えたり理解したりするために必要不可欠なものです。
自然科学の世界では、対象をどのように定義しても自然の運行に影響を与えることはありません。
たとえば、「太陽は西から昇る」と定義しても、太陽が西から昇ることはありません。つまり、自然科学における定義は物事を理解するための手段にすぎません。

しかし、経営学のような社会科学における定義は、思考や行動を制約するもの、方向性を定めるものと、とらえることができます。
たとえば、「当社の事業は中小企業の経営を支援すること」と定義すれば、大企業の経営支援のことは考えないし、大企業に対する行動も起こしません。

このような理由で、マネジメントの父と呼ばれているドラッカーは、自社の事業を定義することを「事業の業績を上げる意思決定」の最初に持ってきています。
そこで私たちも、これから学ぶニッチ戦略について共通認識を持つために、「ニッチ戦略」を定義しておきましょう。

ニッチ戦略を定義する

ニッチ戦略とは、中小企業が継続的に儲かるために、大企業には規模が小さすぎて魅力がない。また、中小企業には、非常識あるいは面倒くさくて追随する気になれない。しかし、確実にニーズやウォンツが存在する市場で事業を展開するものです。

この定義にしたがって、不戦勝(戦わずして勝つ)のビジネス・モデルを創り上げていくことが、中小企業にとって最良の戦略、つまり、ニッチ戦略と言えます。

次回からは、この「ニッチ戦略の定義」にそった【ニッチの法則】を紹介していきます。

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