ドラッカーの価格戦略

価格の意味を変える

「価格」には深い意味があります。たとえば、価格が「安い」には、どのような意味があるのでしょうか。買うときの絶対額の安さでしょうか。使用期間を含めた費用総額の安さでしょうか。それとも、1回当たりの金額でしょうか。

そのようなことを考えずに、単に、買うときの絶対額のみで「高い」「安い」と議論しても、ほとんど意味がありません。例えば、総費用の安さばかりを主張しても、顧客は懐具合もあって購入できないかもしれないからです。
しかし、ほとんどの人は、そのような視点で価格を考えようとしません。だから、「顧客にとっての価格」の意味を考えると、ビジネス・チャンスが生まれるのです。

例えば、自家用車1台の購入価格が100万円とします。300日乗った場合、1日当たりの使用量は約3,333円です。それを10年乗ると仮定すると1日当たりの使用料は333円になります。

しかし、年に10日しか乗らない人には、1日当たりの値段は10万円、10年間では1万円になります。それならば、年間数回しか乗らない人は、1日当たり7,000円のレンタカーを借りたほうが絶対に安くなります。このような視点から、レンタカーは生まれました。

これがドラッカーのいう価格戦略です。