地域限定型ニッチ戦略

販売地域を限定する

ほとんどの中小企業は、意識している、いないにかかわらず、「地域限定型ニッチ戦略」です。そして、業容の拡大とともに多店舗化して取扱地域を拡大するようになります。

しかし、福岡市の老舗料亭である博多稚加榮(ちかえ)の「からし明太子」は、非常に手間をかけており、製造量が限定されているのが表向きの理由です。

しかし、もう1つ、お土産は値引きせずに売れるため利益率が高いという理由もあると思われます。本店と自社の通販、および、JR博多駅の売店など、一部でしか取り扱っていません。

地域の定義を変えた事例

100円ショップの売上高ランキングは、上位からダイソー(3,400億円、2,700店舗)、セリア(940億円、1,248店舗)キャンドゥ(630億円、814店舗)、ワッツ(400億円、941店舗)の順です。

この中のワッツの地域限定の「地域」の定義がおもしろいのです。それは「ダイソーと競合しない立地」です。

業界トップのダイソーと競争しても勝ち目はありません。規模的には9倍近くもあるからです。だから、ダイソーにとって魅力がない地域に限定して出店しています。

それでも、たまに間違った立地設定で、ダイソーが近くに出店してくることもあります。その時には、「ダイソーが来たら、すぐ逃げる」ことにしているそうです。これも中小企業の有効な「地域限定型ニッチ戦略」と言えるでしょう。

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