流通経路特定型ニッチ戦略

特定の組織と連携する

ニッチ戦略群の2番目は「流通経路特定型ニッチ戦略」です。
例えば、差別化が計りにくい生命保険の業界ですが、流通経路を特定することで、ニッチ市場を創り上げることができます。

大企業の事例

その一例が、NHKの連続テレビ小説『あさが来た』のモデルになった広岡朝子さんが創業した大同生命です。

同社は、中小企業の経営者向けの定額保険を、主に全国の税理士会や、税理士に特化したソフトウェア会社TKCの全国会(TKCの情報システムを使用している税理士の集まり)を通して販売しています。

生保業界では準大手ながら、個人定期保険の市場シェアは16.1%(2012年)で、この商品分野ではトップ企業です。

中小企業の事例

埼玉県さいたま市の株式会社イシクラ(石倉博幸社長、従業員160名)は、卒業アルバムでは、年間40万冊をつくるトップクラスの企業です。

卒業アルバムですから、流通経路は当然ながら幼稚園から大学まで学校に特化しています。1936年の創業から卒業アルバムを手がけており、歴史的にみても学校との結びつきは強いものがあります。同社にとっても他の選択はありえない「流通経路特定型ニッチ戦略」です。

なお、学校側からみれば、間違いなどあってはいけない商品なので、他社への切り替えには大きなリスクが伴ないます。

したがって、同社のケースは、後述する「スイッチング高コスト型ニッチ戦略」に分類してもよいでしょう。

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