ニッチ戦略のメリットとデメリット

ニッチ戦略のメリット

高収益が望めるのがニッチ戦略ですが、良いことばかりではありません。どのようなものにも、メリットがあればデメリットもあります。

まず、メリットですが、高収益が見込めます。魅力的な商品やサービスで無競争の状況を創りあげると、代替する商品がありませんので、顧客は自社の望む価格で買ってくれます。

もちろん、度がすぎた価格設定は論外です。商品やサービスは「価値」を提供するものなので、価値にあった価格でなければ喜んで買ってもらえません。また、喜んで買ってもらえないビジネスは長続きしません。

ニッチ戦略のデメリット

一方のデメリットですが、売上げに上限があることです。ニッチは限定的な市場なので、その上限を超えて多くの人や企業が使うようになれば、ニッチ市場から一般市場に変わっていきます。

そうなると、中小企業のままで高収益事業を維持することはできません。そのような場合は、ニッチ戦略から離れて、差別化戦略に移行しなければならなくなります。

たとえば、禁煙のカフェであるスターバックスは、喫煙率が70%を超える環境下では、「30%以下の非喫煙者」×「ゆっくりコーヒーを楽しみたい人」を対象としたニッチな市場でビジネスを展開していました。

しかし、現在のように非喫煙率が80%にあがってくると、非禁煙向けのカフェのほうが一般市場になり、もはやニッチ戦略は通用しなくなってしまいました。そのため、同社は、差別化戦略に切り替え、勝ち残り策を模索しています。

また、市場が限定的なだけに、市場そのものが消滅してしまうリスクを伴っています。たとえば、電気自動車の時代になると、ガソリン自動車のように、キーを差し込んで回し、エンジンに点火するスターターは不要になり、市場から消滅してしまいます。

それでもメリットの方が勝る

こうした、メリットとデメリットを併せ持つにも関わらず、中小企業にはメリットのほうが大きいと言えます。なぜならば、現在の事業を高収益に転換しなければ、環境変化に対応することもできないからです。

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