競争に弱くても生存することはできる

ニッチとは適所

ドラッカーのいうニッチ(Ecological niche)とは生態学からみた適所です。
生存のための適所とは、餌があり、天敵がいなくて、気象条件など、生きていくうえでの条件が整っている場所です。
企業経営では、自社が存続できるだけの市場規模があり、強い相手との競争にさらされることのない限定的な市場をさします。
つまり、目標とする「継続的に儲かるビジネス・モデルをつくることができる市場」と言い換えることができます。

動物のニッチ戦略

動植物の生き方からニッチ市場を考えると理解しやすくなります。
北アメリカ大陸のロッキー山脈、標高2,500m~3,000mの断崖絶壁の中腹には、シロイワヤギが生息しています。
真冬にはマイナス30℃にもなる酷寒の地ですが、天敵であるコヨーテはいません。
そのうえ、自分たちが食べるに困らないだけの高山植物があるし、酸素もあります。私達には最悪の生存環境に思えるのですが、シロイワヤギにとっては楽天地です。

植物のニッチ戦略

あるいは、宮城県の松島に行くと、湾内に無数の小さな島があります。そこには、他の植物との生存競争には弱いけれど、水分がほとんどなく、栄養分も乏しい所でも生き延びる生命力が強い松などが生息しています。

ちょっと考えるだけでは、「こんな条件が悪いところで生息しなくても良さそうなものを・・・」と感じてしまいます。

しかし、住めば都。彼らは劣悪な環境でも、りっぱに生き抜いています。

中小企業のニッチ戦略

このような動植物と同じように、中小企業も、自らの特徴(強さと弱さ)を認識することで、大企業や強みをもつ中堅・中小企業との生存競争には弱くても、自社が十分に食べていけるニッチな生き方を選択することで、名より実を取る幸せな経営をすることができるのです。

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