ドラッカーの「当たり前のことなどないと思え」

変化が常態である

経営環境は、刻一刻と変化している。したがって、私たちは「変化を当たり前」と考えなければならない。

しかし、実際に私たちが考える「当たり前」は、変化を前提としているのではなく、昨日までそうだったことを前提にしている。だからこそ、「当たり前」という思考の前提条件を疑わなければならないのだ。なぜなら、昨日までとちがう状況になるのが変化だから。

変化の傾向を知る方法

変化の傾向を知るには、2つの観測方法がある。定点観測と定時観測だ。前者は、同じ場所や同じ情報を観測すること。同じ場所の通行量を調べたり、定期的に発表される同じ統計資料を分析したりすることだ。

後者は、同じ時間の通行量を調べたり、毎月・四半期・半期・1年ごとに発表される統計などを知らべたりすることだ。

定点観測・定時観測は、合わせて行うと変化がわかりやすい。たとえば、店舗では、時間帯ごと・曜日ごと、商品ごと、顧客の属性ごと、売り場ごと、などに観測してデータ化すると、変化の傾向を知ることができる。

企業全般で言えば、市場ごと、商品ごと、流通チャネルごとに売上げ、利益、個数、単価などの変化を時系列で観測すればよい。

変化は社外で生じる

繰り返しになるが、変化を常態(普通、当たり前)として考えると、変化を知ることが極めて重要になる。社内の資料だけでは、変化の兆しはつかめない。外に出て、よく見、よく聞き、質問して、肌で変化を感じ取る努力が欠かせない。