ニッチ戦略とは

ドラッカーのいうニッチとは、「すき間市場」「すき間産業」ではなく、「生態学的なニッチ」です。「すき間」というより「強者と棲み分ける」ととらえた方が正解です。

・相対的に少ない人が望むニーズ。
・他社がやりたがらない面倒くさいニーズ。
・これまでのやり方では、採算が合いそうにない顧客ニーズ。

このようなニーズに応えるのがニッチ戦略です。

たとえば、自動車産業では、高級スポーツカーのフェラーリは年商3,000億円をあげる企業ですが、年間の生産台数は7,000台程度です。3,000億円の売上げは大企業ですが、業界トップのトヨタの売上高は約27兆円、生産台数1,000万台に比べると、相対的に小規模です。つまり、フェラーリは3,000億円の売上げでもニッチ企業なのです。

しかし、1台当たりの営業利益は500万円を超えており、トヨタの10倍以上です。ニッチ戦略を徹底する会社には、このような優良企業が多いです。

なお、単なる零細企業・中小企業とニッチ戦略企業は、根本的に異なります。結果的に成長できないのと、戦略的に小規模企業にとどまっているかの違いです。