004 人のマネジメントの原則

ドラッカーの名言

人を資源として見ることが必要である。
例えば、資源としての銅の特性と同じように、人の特性、能力、限界を見ることが必要である。
しかも同時に、そのような人的資源を、他の資源とは異なり、個性や市民性をもつ存在として見ることが必要である。
かつ、そもそも働くか否か、いかに働くか、いかによく働くかを自ら決められる存在、したがって、動機づけ、参画、満足、報酬、リーダーシップ、地位と機能を要求する存在として人を見ることが必要である。

ドラッカー名著集『現代の経営(上)』より

解説

社員を自分の補助と考えたり、手足と考えたりしている間は、自分の能力以上の会社にすることはできません。
一人ひとりが価値観をもち、個性をもち、意見をもち、欲求をもち、感情をもち、能力をもって生活しています。

したがって、給与の満足だけでなく、働きやすい職場環境、公平・公正な評価や働きがいなどの精神的な満足を提供できなければ、会社を辞めるか、会社に残っても一生懸命に仕事をするのを止めてしまいます。
つまり、雇う側と雇われる側に別れてはいますが、社員も、貴方と同じ意思と感情をもつ人であることを常に認識しなければならないのです。

中小企業での活用法

一般論ですが、中小企業には、身内以外に優秀な人材は入ってくる確率は、かなり低いと考えたほうがいいでしょう。
そうした中小企業では、入社してくれた普通の能力の社員が、最大限に力を発揮して働いてくれるようにするのが何よりの課題です。

社員の働かせ方については、モチベーション、人事、評価、教育など、さまざまな本が出ていますが、それらは枝葉の問題です。
それ以前に、どのように給料を出しても、休みをあげても、一人の人として人格を認めてやらなければ、進んで働いてくれることはありません。
「企業は人なり」の「人」は、「利益をあげる道具(手段)としての人」ではなく、「人格をもった人」とを解釈すべきなのです。

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